学校と位置付けられる場所に設置するには ~東京都千代田区設置事例
2021.12.21 17:57
今回ご紹介するのは東京の千代田区にある学校に設置したお話しになります。
設置する以前から考えていたのですが、設置場所として学校と弊社が提案するコーヒーマシンは相性が良いのかを少し考えてみます。
学校(ここでは小・中・高校は省きます)というのは主に大学・専門学校などがありますが、一見相性が良さそうでも様々な問題に浮き彫りになります。
先に設置する前に問題点を挙げておきましょう。
短期集中型になる傾向が高い。
→授業の時間割が基本的に決まっているので、だいたいまとまった休憩時間は、お昼の時間しか飲む時間がありません。杯数がそこに集中するので稼ぎどころが決まります。
とはいえ、1杯あたり40秒かかるとしても、そこに人が集中的に集まっても限界杯数は大体決まってきます。
実稼働日数が少ない事。
学校というのは意外と休みが多い施設
土日祝・夏休みなどの長期休暇を加味すると年間で240日。約3分の2ほどしか稼働出来ないケースが多いです。
飲料がよく売れる夏の期間においても、自動販売機が完全に死んでいるケースも珍しくはありません。
自販機のデメリットは移動が出来ない点が一つ上げられ、管理上の問題もあり大半が食堂に隣接して集中的に設置しているケースが多いです。
これらを考慮すればだいたい総杯数=売上がどれぐらいになるか試算は出来ます。
平時においては短期的にまとまった杯数を稼ぐことが出来ますが、実際に月平均すると、稼働が不安定で総杯数が稼げないというパターンがあります。
設置した場所の利用率という所ですね。入店客数がないと買上率には進みません。
後は仮に客数が多かったとしても世代が偏っているかいないかでかなり変動します。
コーヒーを買わない世代が大半を占めていた場合、いくら集中的に人が集まっていても、さすがに買上率は上がりません。
これまでも書いてきましたが、基本的に弊社のコーヒーマシンを設置するにあたって理想環境というものがあります。
① 営業時間が長い事
② 時間当たりの杯数が集中しすぎない事。
③ 月あたりの営業日数が多い事。
もちろん設置条件ではありません。売れる要素から考えると当たり前の話にはなるのですが、とはいえ毎日フル営業で空いている所は飲食を主体としているわけではないので、早々ありません。
弊社のコーヒーマシンというより、どんなコーヒーマシンでも完全な自動販売機ではないため、多少なりとも管理においては他の自販機に置いても人の手が必要にはなってきます。
この中では②がベストです。要は1日かけて緩やかに売れたらベストです。
そうなると、意外と学校という環境に設置するという場合にはよく検討する必要性があるというわけです。
では、学校に設置するのは完全にNGなのかと言えれば、そうでないとも考えます。もしかしたら思わぬ相乗効果が生まれるケースもあります。
あくまでも仮設の話なので、今後チャンスがあれば、そういう環境にも設置してみて検証出来たらなという所ではあります。
話は戻って、ではどこの学校に設置したかというと
ある「日本語学校」の待合スペースでした。
上記の仮説とは少しはズレて、時間割等はあるのですが、自分で授業時間を決めて通うので、実際に飲む時間が分散するというメリットがあります。
加えて、通常の学生より年齢層が幅広く、買上率が上がる可能性がある、という所になります。
①で当てはめみると単純に自動車学校とかも当てはまるのですが、②がはまらないケースが多数となります。
今回の案件は弊社としても話を聞いた段階では、ある程度良かったのです。
問題点があったとすれば、設置した時点においては海外からの出入国が厳しい状況ですので、現段階ではこれ以上生徒は増えにくいという所。
また、リモートでの授業が推し進められている傾向もあって以前よりは学校事態に通うというのも減少した。
という所になります。
海外からの人によれば、意外と提供されるものだということと、コーヒーマシン単独で販売されているというのはあまりなく、それ自体がないというのも話で聞きましたね。
そもそも、すんなり買ってくれるかというのも疑問点でした。
コーヒーなんて、下手したらお客様の方が本場っていうケースもあるかもしれません。さまざま方達がいるので味の設定値も少々悩みましたね。
そこに滞在する教員の方々が、そもそも語学に精通している為、ある程度導入の問題点は解消されていました。
3か月経過で見てみると結果としては月を追うごとに杯数は改善されていったので、利用率が上がっているのは幸いです。
ある程度一定ラインは安定する事が出来たので、定着してきたように思えます。
いつか、以前のように平時に戻れば、最大値も増えるのではないかと期待する所です。