華やかな神戸の街をわずかに離れ、閑静な六甲山系の麓に居を構え、料亭旅館として７０有余年。

世界に誇る神戸牛や瀬戸内の海の幸を食材に、今日も熟練の料理人が丁寧に出汁を引いています。
その創作料理は、日本料理に軸足を置きながらときに斬新。そのあり様は古いものと新しいものが共存する神戸そのものです。
さらに貸切風呂でだれ気兼ねなく温泉を楽しみ、屋上階には神戸の街を見渡せるラウンジがあり、そこではお酒やドリンクを楽しみながらゆるやかなひと時を送ることができます。

そんな優雅な場所に「コーヒーマシン置けないかな？」とお声をいただいたのが2021年。
老舗旅館がリニューアルするタイミングで、ご相談を受けたのがスタートでした。

神戸に旅館・・・？確かに、神戸市内を観光するには宿泊はホテルのイメージ。
温泉旅館は有馬温泉が多い神戸市の旅館の中でも、こちらの旅館は新幹線の駅も近い新神戸駅近くにある、歴史のある旅館だということ。
住宅地の中にひっそりとあるこちらの旅館は、まさに大人の隠れ家といったところでしょうか。

こちらの旅館からいただいていたご要望は、地元の銘産として美味しいコーヒーを提供できるよう尽力してほしいとのことでした。
料理のクオリティに重きを置く料理旅館ならでは、素材も地のものにこだわります。
その場所で、神戸の高品質なコーヒーを提供するコーヒーロースターであり、なおかつコーヒーマシンにも精通している弊社は二つ返事です。

内覧時、コーヒーマシンを導入するにあたってサイズの要望や、味合わせなど細やかなところまで話し合ったのが第一印象でした。
ラウンジも見せていただくと、なんと華やかな内装・・・
この内装の雰囲気を壊さないために色味などのこだわりも伝えていただきました。
さすが、美しさだけではなくサービスにも重きを置いておられることが伝わりました。

導入はスムーズでしたが、そこからの運用でこのマシンをどう生かしていくか。
このスペースで高級なドリップコーヒーを楽しめるということで、ラウンジ会場を宿泊客限定の朝食会場として開放したり、
会議場として使用したり・・・いろいろな機会に活躍させていただいている模様です。

また、温泉旅館では「お部屋で楽しむアメニティ」が必ず必要となっております。
お茶とお茶うけのお菓子と一緒に、こちらの旅館では弊社のドリップバッグコーヒーをお部屋にてご使用いただいております。

こちらもお話を伺ってみると、「ホテルや旅館オリジナルで商品作りたいっていうのはあったんやけど、どこで頼んでもロットが多かったり、小ロットで使おうと思うと値段が高かったり・・・」という状態だったそうです。
今回コーヒーマシンを使用していただいていることもあり、破格かつ小ロットでのお取り扱いを実現させております。

こちらはお部屋でのアメニティーとしてだけではなく、旅館のネットショップ・旅館内の売店でも販売されております。
コーヒーの品質が高いといわれている神戸土産に、ご好評いただいているそうです。

こちらのドリップバッグコーヒーは、お部屋で消費されるばかりではなく
あまり大声で言えませんが、宿泊したお客様がお持ち帰りになることもしばしば・・・
その時にも、旅館そのものの宣伝として他県の皆様の手に渡り、それが宣伝になることもあるようです。

ひとつの旅館だけでも、コーヒーがおもてなしとして機能するシーンは非常に多く、
多方面からの貢献で老舗旅館を支える強みになれたことが、ヨシムラコーヒーとしても大変誉れです。
秋から冬にかけてはホットコーヒーの季節・・・どれだけ消費が伸びるか楽しみなところです。