【どんな状況でも最後は人の手】愛知県西尾市設置事例案の2店目
2019.10.05 9:43
今回のお店は、同市内に設置したお店の系列店です。前回から1ヶ月遅れの設置となりました。
前回のお店とはうってかわって、「ちょっと心配」という印象だったのが正直なところです。前回のお店の条件は、
- 中規模のお店
→マシンが探しやすい・認知されやすい - 老舗
→昔の設備跡を利用して環境を整えやすい - 入店するとスタッフがすぐに見つかる
サービスを充実させやすい
といったお店でしたが、今回のお店を比較してみると、
- お店の規模
→そこそこ面積が広く台数も多い - 建物
→老舗ではあるが内装・設備は新しい - スタッフ
→すぐに見つかる
スタッフがすぐに見つかるのは系列店だからでしょうか。この点はありがたいですね。
さてお店の規模ですが、なかなか広く初めてうかがったときは自分がどこにいるのかもわからなくなる始末でした。
出入り口も6方向くらいにあったので、どこがメインの通路かわかりにくい構造でした。
内装や設備は新しくなっており、お店自体は老舗ですが今風のパチンコ店という印象。昔の設備の形跡でもあれば、必要な環境を整えるのも楽だったのですが・・・。
といった感じで、先のお店と比べるとどうしても「大丈夫だろうか」という思いがよぎってしまったわけです。
もちろん引き受けたからには、しっかりと成功できるように取り組むのですが・・・。
設置1号店を生かして設置2号店
一番大きな課題は、営業許可が取れるかどうか、という点でした。
昔の設備の形跡が残っていれば、それを活用することで環境を整えるのが楽になります。営業許可も取りやすく、前回のお店はこの点が幸運でした。
しかし、今回のお店は内装・設備が新しくなっていて、昔の設備環境はどこにもありません。さて、どうしたものか・・・。
そもそも営業許可を取る際のお話ですが、すでに同市内で実績がある場合、同じパターンで申請すると意外とすんなり審査が通ったりします。ただ、これはマシンのお話です。
マニュアルは、また別に作って提出する必要があります。
実は、今回のお店はなかなか難しいと思って、ある手法を使ったのです。
許可を取るのに苦労しそうなお店に合わせたルールを、あえて許可取りが簡単そうなお店に採用して先に申請する、という方法です。
こうして先に難しいマニュアルで審査をしてもらい許可がおりたという実績を作ることで、少しでも審査を通りやすくするわけですね。
このお店が設置2号店という順番になったのは、こういった事情からでした。結果、このお店も簡単に許可を取ることができたのです。
売り上げに対しても懸念材料が・・・
さあ許可が取れたから一安心ともいかず、まだまだ不安は残ります。
ヨシムラコーヒーのマシンは設置して終わり、ではなくその後も継続して売れ続けることが大事です。
上で書いた通り、お店が広くマシンが見つけづらくなるのではないか、といった点もあります。
実は他にもマイナス要因がいくつかあって、その一つが同じ駐車場内にあるコンビニの存在です。
このコンビニは、どちらかといえば商品を買うためではなくATMとして利用されているという存在でした。パチンコをするためには軍資金が必要なので、近くにATMがあるというのはいたって自然ですよね。
とはいっても、コンビニにコーヒーがあればついつい買ってしまうのが性というものです。ATMでお金を下ろすついでにレジでコーヒーを買ってパチンコへ、というのも十分考えられます。
他にも、同じ道沿いを200メートル歩いたところに某有名チェーンの喫茶店もありました。徒歩で行ける圏内に、こうもライバルが多いのはヨシムラコーヒーにとってもマイナス要因に他なりません。
それでも、「この店でお願いします」という相手側からの要望もありました。このようなマイナス要因が重なった環境でも設置したいということは、それなりに意図があったのだと思います。
一つ有利と感じた点は、圧倒的に稼働率が高いということでした。前回のお店の客数が少なかったというわけではありませんが、素人目から見ても圧倒的に多かったのです。
背景になってしまわないように
設置した第一印象は「背景に馴染みすぎている」でした。
お店の内装が今風で、コーヒーマシンのデザインも今風、お互いにマッチしすぎて逆に風景と同化してしまっていたのです。
ヨシムラコーヒーがマシンの営業を始めた頃にかがけたコンセプトは、「こんなところにこんなものが!」といったインパクトを狙ったものでした。
始めたばかりの3年前くらいはまだまだ目新しさがあったものですが、最近はマシンがあっても当たり前に感じることも増えました。ギャップを狙った営業もなかなか厳しい時代になってきたものです。
先の設置1号店は、昔ながらの内装もあって見事にギャップを生み出してくれたのですが・・・。
設置するにあたってPOPの準備をしていただいたのですが、ここで少しヨシムラコーヒーからもお願いをしました。
それは、POPをパソコンなどで機械的に作るのではなく手書きにしてほしい、ということです。
パチンコホールはどうしても綺麗にまとめようとする傾向があります。統一性をはかるという意味では当然でしょう。
それを手書きにすることでギャップを生み出そうと考えたのです。周囲の背景と同化させないようにすらば、コーヒーマシンの認知度の向上にもつながります。
そうして出来上がったのがこのPOPです。
手書きにしたのは、POPに、ひいてはコーヒーマシンに人間味を出したいという狙いがありました。
人が関わるにしても、コーヒーマシンは所詮機械なのでPOPまで機械で作ってしまうと、もうそれは完全に自動販売機です。最初はいい機械ですが、だんだんと飽きてしまいます。
そうならないための手書きPOPだったのです。
追い風になったこと
前回のお店でもありましたが、今回もマシンにとって幸運なことがありました。
実は10台くらい他社の自動販売機が設置されていたのですが、売っているのは冷たいものだけ。
ヨシムラコーヒーの設置時期が真冬だったため、すでに設置されていた自販機ではまかなえなかった暖かい飲み物需要を完全にとらえたのです。
上に書いた手書きPOPもうまいこと作用してくれたのかどうかはわかりませんが、結果的に順調に売り上げを重ねてくれています。
お店の稼働率も考慮に入れるのはもちろんなのですが、客数が全てではありません。どうしても人の手、工夫が必要になってきます。それが初回だけではなく、継続的に日々の変化に連動してくるようです。
弊社的には愛着を持って長く使ってくれたら幸いです。それが形として出ていれば、おそらく売り上げに表れてくると思います。