【フルオペレートとセミオペレートの間】大阪府八尾市パチンコホールの事例
2018.03.15 1:54
自販機業者には、フルオペレートシステムとセミオペレートシステムという2つの形態があります。
フルオペレート•••売上や在庫の管理、その他もろもろの作業を全て自販機業者が行う
セミオペレート•••自販機を設置している場所の提供者(ここでいうパチンコホール)が作業を行う
ヨシムラコーヒーは、どちらかといえばフルオペレートです。しかし、一部異なる部分もあります。
コーヒーマシンの機械の特殊性もあるのかもしれませんが、実際には全てこちらで管理できるということではありません。例えばゴミ捨てや、排水トレーの水を捨てるなど、どうしてもホールにやってもらう部分があります。
ヨシムラコーヒーでは、このどうしてもやってもらわなければならない部分を極力少なくして、ほぼ負担が出ないレベルにまで近づけました。
故障やメンテナンスといった重要な部分はこちらで請け負う形となっていて、実質フルオペレートとセミオペレートの中間を担う形となっています。
今回紹介するお店は、そんなヨシムラコーヒーの形態が生かされた例です。
年配層にコーヒーを飲んでもらうためには
このお店は、最初にヨシムラコーヒーを導入してくれたお店の系列店なのですが、低貸比率の高いホールで客層としては年配の方が多い店となっています。
年配の方々というのは健康に気を使っている方が多く、砂糖や添加物が含まれていることが多い缶コーヒーを好みません。また、町の喫茶店が全盛期を迎えていた頃の年代でレギュラーコーヒーを好む方も多く、コーヒーマシンのコーヒーはうってつけと言えるでしょう。
しかし問題なのは、コーヒーマシンを問題なく自分で操作できるのだろうかという点です。
実際、コンビニに設置されているコーヒーマシンを利用するのは若い人や都会の忙しいビジネスマンで、町のおじいさんやおばあさんが利用している光景はなかなか見ないですよね。しかも、コンビニのコーヒーは1杯100円とリーズナブルですが、ヨシムラコーヒーは200円と高めに設定してあります。
そこで、設置から最初の5日間だけ実験的に1杯100円という価格で提供してみることにしました。その後、驚くような結果があらわれたのです。
結果は上々!1日80杯売れた
まず一つ目に驚いたのは、最初の5日間で400杯売れたことです!1日平均にして約80杯、聞くところによれば最終日にはなんと100杯オーバーとのことでした!
100円という価格も良かったのかもしれませんが、何よりホールのスタッフがしっかりと売り込みしてくれたという点が大きかったように思います。告知や案内をしっかり行ったことで、この結果につながったのでしょう。
その当時の写真がないのは残念ですが、おかげさまでマシン内部はキャパオーバー、悪く言ってしまえばグチャグチャな状態でしたが、必死で綺麗な元の状態に戻しました。
そしてもう一つ驚いたのは、5日間の限定セールが終わった今でも1日平均60杯は売っているという点です!1杯100円から200円に切り替わった反動でコーヒーが売れなくなってしまうのではないかという懸念もあったのですが、フタを開ければそんなことはなく売上的にはむしろ増えるという結果になりました。
コーヒーを売ることに集中してもらうために
今回の結果は、ヨシムラコーヒーのなるべく設置ホールのスタッフに負担をかけないようフルオペレートとセミオペレートの中間あたりの形態がもたらしたものだと思います。マシンの管理やメンテナンスなどをこちらでやることで、ホールスタッフの方々がコーヒーを売るための施策に集中できた、というのが大きいのでしょう。下の写真のように、手書きのポップなどいろいろな取り組みをやってもらえました。もちろん全ての作業をこちらで行うというのは難しいですが、そこはお互いに任せるところは任せるという役割分担と信頼関係で成立したのも大きいでしょう。
フルオペレートとセミオペレート、その中間のシステムこそが、ヨシムラコーヒーを導入するメリットの一つなんです。