フリースペースに設置すれば必ずしも成功するのか~兵庫県のとある場所

2022.09.07 16:31

今回は先方からのご依頼で設置場所は非公開になります。とあるカフェスペースに設置しました。

 

今回は設置場所が弊社にとって、またちょっと変わった場所だったというのもあります。写真を見て頂いて後は想像にお任せします。

 

変わったとはいえ、弊社が依頼を受ける場合、何回かこういうパターンに当てはまっていた設置場所もありますね。

 

設置場所がわからないのが参考にならないとはお考えかもしれませんが、意外と設置条件というのは複数絡み合って様々なロケーションで当てはまってくるものです。

 

一見外観だけで成功しそうでも、結果上手くいかないケースもあったり、こんな場所で?という所で成功を収めるケースはあります。

 

※ここでの成功というのは杯数が伸びる=需要がある=利用価値がでる、という解釈です。

 

今回は今後設置を検討されてる方、あるいは既存で設置されている方は参考にして頂ければ幸いです。

 

弊社の設置条件について

 

弊社のコーヒーマシンは基本的にマシンから材料まで無償で提供し、売上の余剰分において設置場所に変換するという、ある種「自販機会社」に似たようなスタイルを取っております。

 

※これはあくまで基本的なスタイルであって、お取引先によってニーズに合わせて柔軟に対応はしている次第ではあります。

 

つまり、設置主に費用が発生するのではなく、そこで購入される「お客様」がその費用を請け負う形となります。対価としてお客様にクオリティのコーヒーを提供するという感じでしょうか??

 

弊社としては、そこにある売上金ですべてを費用を請け負って、やりくりする形となります。

 

余剰分を返すことで、費用がほぼ発生せずに収益化が図れるのは大きいですよね。

 

とはいえ利用数が少ないと、根本的な売上の確保が難しくなってくるので設置場所として運用が厳しくなってくるのも事実です。

 

そもそもが利用数が少ないと、収益化をはかる以前にそこにコーヒーマシンを置く価値があるのか?という所までに至り、泣く泣く引き上げてしまう結果になる場合もあるにはあります。

 

設置場所について

場所の条件がこのような感じでした。

  • 便宜上フリースペースではあるが特定の人が使用できる。
  • そこまでのアクセスはどちらかと言えば悪い方。(交通の利便性は特にない・最寄り駅からは若干遠い)
  • 人は常駐はしていない。

 

良かった点は以前からコーヒーをなどは提供はしていた事です。実際に設置前からそのスペースにコーヒーメーカーなるものは存在していました。

 

ただ、人が常備いるわけでもないので、提供に関してもあくまでも限定的なものにはなっていたようです。

 

このような感じで上記の条件から考えるに利用価値自体がそこまで高いわけではありません。

 

最初は外観からして内部にこんな場所に弊社も気づけなかったぐらいのレベルではありました。

 

通常はカフェラウンジを作るというのはある程度、利便性があってこそというのはありますが、基本フリースペースになっているのでそこまでは求められませんよね。

 

ただ何もしなくとも維持費用も少なからずかかりますし、場所の有効活用という点においてその場所に収益を出せてこそ価値が出てくるというのもあります。

 

 

集客について

 

当然ながら、利用数が多くなるのは飲食店やそれに準じる所がよく伸びます。また、そのスペースや全体の建物における集客が多ければ多いほど販売数も伸びる可能性が高いです。

 

ただ集客が多かろうが、少なかろうが買上率自体は実際はそこまで変動しません。買う人は買うが、買わない人はどうやっても買わないという感じです。

 

しかしながら分母が大きいと確率は上がるので算出される杯数は増えるのは当然の事です。

 

ただ弊社のほとんどの設置場所が別の目的で来ている場合が大半ですからね。人が多いだけでは目的意識がちがうので上がってくるとは限りません。ここが難しい所です。

 

かねてから伝えているようにコーヒーマシンの売上はオプションみたいなものです。

 

弊社の設置場所は、そこに接客や声掛けの手助けをお借りして、少ない集客力でも買上率を引き上げて総杯数を上げている設置場所が多いというのはあります。

 

今回は人が集まりやすいという日が約50人~200人と集まらない日は1人~5人と極端です。

 

0人の場合もあります。0人は=0杯なのでこれはこれで致命的です。

 

日によって人数こそ多いものの周辺近くにコンビニがあったり、おおよそコーヒーマシンがなくても近隣に(自動販売機など)その需要が満たせられる外部環境があれば設置場所に人が多くとも売れない場合はあります。

 

導入を検討されている方は、集客分母がどうかや近隣周辺に需要が満たせられる場所があるのかないのか考えられてから検討するのが良いかもしれませんね。

 

それに対して杯数がどれぐらいになるかをイメージするのも検討でも良いかと考えます。

 

サービスで設置したいというのはあり杯数や売上は気にしないというのはありますが、需要あってこそのサービスになります。

 

逆にその場所の潜在的実力に気付いていない場合もありますけどね。この設置場所の良かった点は場所がどうのというより、前段階でどれぐらい需要があるかの検証が終わっていたという所でした。

 

 

設置前に特に目立った問題点

 

お金の回収

特に気になったのが、お金を回収するというのが基本的に貯金箱でした。レジみたいなのが存在せず、お金を直接触れる事をしなかったようで任意でお金を入れて勝手にボタンを押すというスタイルでした。

 

ある程度溜まったら回収して、回収したお金で資材を買うという感じでした。当初は杯数や売上を管理されていたようでしたが、だんだんと面倒になってきたようでざっくりになっていったようです。

 

販売価格の問題

 

お釣が用意できなかったのも大きく、販売価格を100円にしていたようです。

 

昨今の値上げラッシュというのもあり、販売価格の見直して、130円~150円というようにしたかったようですが、釣銭を出す仕組みがなかったので、それも出来なかったようです。

 

弊社のは金銭管理も出来ますから、ある程度こうした部分は解消出来たと考えられます。

 

実際に設置してみて

今回変化したところですが

 

①オプションを取り付けてカフェオレやココアを出来るようにしました。

 

②金銭授受が出来るようになりました。

 

この2つによって、従来のコーヒー系にプラスαする事で、販売価格ラインを広げました。

 

買上率が異常に高い。

 

元々そのスペースに来られた方の大体半分は飲んでいたようです。金銭授受が貯金箱に頼っていたため常に計算したわけではないですが、実際に入っていたお金とカップ試算されていたようです。

 

前述でもあるように特定の来る人の割合が多いので、マシンが変わってもコーヒーが飲めるという認知はあるのが数字に反映されていましたね。

 

データから取得した数字で表してみると、こんな感じでした。

1週間当たりの杯数

集客約150人×買上率50%×3日=225杯

 

※もちろん集客は50~200なので良い週と悪い週というのは当然あります。

 

なので、良い週と悪い週で計算すると

集客200人×買上率50%×4日=400杯

集客50人×買上率50%×2日=50杯

 

と、格差が激しいですが、総杯数/週平均でとると大体、225杯ぐらいでした。

 

これを日別で割ると大体30杯/日前後になります。これで販売価格が仮に150円だったとすれば月間で約13万と従来の100円でも9万と単純計算ではありますが、差額が結構生まれます。

 

杯数こそ大きく変動はしなかったものの価格差でおおよそ今回のケースにおいては4万弱の差が生まれました。

 

普通に値上げしてもこんな都合よくは結果は出ません。値上げしても杯数は落ち結果的に以前の売上とイコールになるか、それ以下になるのが基本です。

 

 

今回弊社のコーヒーマシンに切り替えられたメリットとしましては金銭管理が明確になった事、オプションや釣銭管理が出来るようになって価格帯を広げられた事が上手くいった理由の一つです。

 

これによって収益の幅が広がった事、材料の資材の適正化が図れた事に繋がりました。

 

以前に関しては、金銭の管理があいまいなうえに、資材の発注ものあいまいだったた為、売上こそあるものの、知らず知らずの間に赤字だったというのもありました。

 

弊社で設置前に話を聞くとコーヒーマシンを初め、現金こそ循環しているものの仕入れをした方式で運用していると赤字は結構あります。

 

とはいえ、価格差を広げて、味も変化して、これで杯数落ちてしまったら元も子もないので、弊社としては設置後も意外とヒヤヒヤしていたのは事実ですけど。