基礎環境がすでに完成されていたお店~埼玉県行田市設置事例案
2021.06.17 15:35
今回は埼玉県にあるホールでの設置事例のご紹介になります。これは昨今のコロナ禍に入る前のお話し。
今となってはもう、2年も経過するのかと思いつつも、今でも破壊力が凄まじい店舗のお話を回想しながら書いていきたいと思います。
コーヒーマシンを設置しても、ある程度マッチングしていればそこまで準備をしなくても売れたり、準備をしっかり行っても売れなかったり、杯数実績が定着するまで時間がかかったりします。
設置する意図は様々とありますが、一定の習慣みたいなものになれば成功という所です。
とはいえメインはホール事業コーヒーが上手く稼働したとしても、売り上げのにはそこまでプラスするかというと少し規模が違います。ホールにとっては来店動機にプラスαするオプションになります。
そんな前提でのお話の上で今回の導入事例になります。
まさかの年末に設置
依頼は11月中旬頃。それも店舗からではなく、本部側からの依頼。
どうもお店自体はリニューアルの為2か月ぐらいお店を閉めていたようです。
弊社も上記の対応からそれなりに準備が必要なので、依頼があっても、即設置とはしたくはない所です。
ですが、トントンと決まって気が付けばもう設置!?みたいな印象は覚えています。年末だったので余計に感じたかもしれません。
それは相手側も同じこと。「話は聞いてたけど、え?もう設置」みたいな感じでした。どうも現場でも知っている方と「そんなの置くの?」みたいな方と2種類に分かれました。
普通は方向性という点で、すべての現場の人間が認知しているというのは一つのポイントです。
「あーこれは失敗するな」と正直心の中で思ってしまいました。
とはいえ依頼は依頼。いつもと同じようにこちらで準備できるものは準備し、レクチャーも行いました。
ホールはよく、年末にグランドオープンとか仕掛けますね。今回のマシンの設置もそれに合わせたかったのでしょう。
今回は設置する際の条件として、販売活動を行わず、ほぼほぼセルフで実施という事で、100円で販売するという前提でスタートしました。
100円すると、ある程度集客さえあれば、杯数は伸ばすことは出来ますが、利益はほぼ上がりません。
ただある程度告知などの下準備をした上で実施をしないと、設置していても気づかないケースも多く杯数・売り上げに繋がってこない事もあります。
集客性は大いにアリ。ただ、仕込みが不十分気がしました。
当然グランドオープンなので、他にも色々やらなければならない感じです。コーヒー設置しただけでほぼ放置状態です。
普通は目標地点に向かって運用を慣らしながら行っていくのが確実ですが、もはや後の祭り。後は年明けにどうなったかを確認してみようとなりました。
結果のフタを開けたら、ダダ滑りしているのではないかと予想していました。
結果は日別平均にして50杯
店舗規模としては以前紹介した群馬のホール店に似ています。従って、面積がでかくても、集客率でカバーできて、結果買上も上がる感じでしょう。
とはいえ根本的な集客の分母が大きいのは理解していたつもりではいたので、杯数は割と出ていながらそんなに驚かなかったのは覚えています。
むしろ、こうした集客ピークが去った後の失速する方の心配の方が強かったのです。
だいたい、1月は業界的にもも売り上げは良いものの、それで2月に落ち込むのはよくあるパターンです。
集客が下がると購入確率も下がり、もともと手をかけられていないから杯数が落ち込む負のループに入る可能性が高く、「さぁどうやってテコ入れするか」という方向を先に考えていた所です。
2月度にチェックした時の結果は1日平均当たり100杯~120杯前後
仮設を覆すのは何回も見ては来ているのですが、正直平均で100杯をずっとキープするのは初めてでしたね。
そもそも、価格が100円というのもありますが、何で初見の店舗でこんなに需要があるのかという所。
予想していない所で基礎環境が整っていた
今回の設置場所はお客様が休憩する場所に設置されていました。
ただ、今回は壁で仕切られているのではなく遊技場と通路と切り離されているので完全に独立したスペースにもなります。
でっかい建物の中にテナントのように分かれているというような感じです。
休憩室と食堂が連結していて従業員の行き来は可能ですが、お客様は行き来は不可です。
休憩されている場所にポンと置かれているわけです。
遊技場と通路と切り離されているのでロケーションとしては悪条件です。
休憩室にはコインランドリーと喫煙ブース、少々の漫画コーナーとコーヒーマシン。裏側に回ると食堂があります。
休憩室自体は諸々完全セルフでどうぞというような感じになります。
ここが、ポイントだったのかもしれない。
とうのも同じ敷地内でも完全に独立しているので、遊技に関係なく遊技以外の人がそのスペースを利用できるのだ。
実際の所、個々の店舗は遊技に来ている人とそうでない人を両方取り込んでいる。
また、食堂はホールの営業敷地面積外の箇所になる為ので、割引セールや限定メニューなどに個別に集客に努めている。
こうやって、通常のホール客とは別に集客を取り込んでいる為、分母がキープされている状態だ。
入店客数が伸びれば杯数も伸びてはきます。
これは他ホールで真似できそうにも中々出来ない。後付けでやろうとすると、既存の建物に増設したりツギハギのイメージのようになる為、まとまりがなくなり上手くいかないだろう。
ある程度、建物の中身を作り変えたから、集客が集まりやすい環境に作用し、その効果でセルフでも想定以上の杯数を叩き出せるのであろうなとは感じました。
とはいえおかげさまで、こうした杯数もあって食堂の人たちに基本の管理を任せているのですが、スピードが速すぎるというお客様はほぼセルフだけど管理が通常の倍ぐらいというオチになりました。
食堂の人たちごめんなさい。これからも大変ですが引き続き宜しくお願いいたします。