【コーヒーマシンの運用法は店舗次第】大阪府堺市中区の設置事例
2018.09.26 19:41
今回は大阪府堺市中区での設置事例です。
当初、こちらの店舗様はマシンにするかコーヒーワゴンにするか悩んでいました。
後日結果を聞くとコーヒーワゴンにしたようで、敷地内に立派な設備が設けられていました。選ぶのは店舗なので諦めていましたが、数ヶ月後寄ってみると、もうすでに撤去されていました。
「あれ?」と思い、話を聞いてみました。するとコーヒーワゴンのスタッフが来ない日には売上がないため、3ケ月で赤字に…
その後、業者から赤字補填をしてくれという話になり、「それなら辞めよう」という事になったそうです。
当初の状況に戻ってしまいました。
やってみた結果が悪かったら当然やめてしまいますよね。最近は、辞めてしまうまでの期間が早くなっているように感じます。1度決めたものに継続性がないのはよくないですが、継続できない事業になってきたという感じも否めません。
コーヒーワゴンで収入を得るどころか、逆に払っているというパターンが多くなりました。最近、関西ではこの手の話をよく聞きます。
それでも「サービスとして考えたい」という思いで、一部のホールでは宣伝費用として割り切っている所もあります。
これを以前、とあるホールの店長様は「まだ粘ってる」と表現していました。「頑張っている」ならまだしも「粘っている」というワードが出た時点でもう駄目なような気もしますが…
しかし、コーヒーワゴン保有しているアドバンテージというのは少なからずあるようです。ウチのホールの方が良いサービスを提供しているというイメージを持つのでしょうか?実際は赤字になってしまっている事を考えると現場にとっては悩みの種の1つでもあり、余分な所で収益を食われてしまっています。
今回の店舗は粘らずにすんなり辞めました。
決断が早かった分、切り替え設置後の結果も早かったように思えます。
収益が入る弊社のシステムを理解していただけた事が、マシン設置の決断を早める要因となりました。
店舗にとって、この手の「収益が入りますよ」といった話はよく聞いてきているので、あまり意識はしていなかったようですが、実際に手数料の明細をお持ちに上がった時に「え?ホントに入るの?」と驚いていました。
収益が入る実感を持ってからは、更にやる気が出たようです。これも大事ですよね。今まで払うという感覚を持っていたものが、収益が入るとなれば具体的な行動を起こしやすくなります。
実際には設置しても、この状態まで持っていくのはお互いすごく大変です。ほとんどの場合は設置後、杯数データの結果を見ながら「育てていく」というのが基本スタイル。いきなり劇的に売れるというのは稀な話であり、それなりの下準備が必要になります。
今回のこの店舗は最初の行動力が良かったです。これも成功パターンの一つです。
ただ、今回設置して気になったのは「場所」でした。コーヒーワゴンがもともとあった場所に設置する事になったのです。
それ自体はよくあるケースなのですが、ホールから少し隔絶された休憩スペースでした。
明らかにメインのホール内からは、見えない場所にあります。最近ではオープンなスペースではなく、音のシャットアウトするために壁を設けている所も結構あります。この店舗は入口こそドアがなかったものの、4方を壁で塞いだような場所でした。
「え?ここ?」と思ってしまいました。どうにも売れる気がしませんが、店舗の希望もありましたので、とりあえず設置してみる事にしました。これで、杯数が思わしくなかったら、何とか場所の移動をお願いしてみようと考えていたところです。
しかし、結果としては安定した杯数を上げていました。1日5~6杯ぐらいしかでないのではないかと予測していましたが、その5倍は売れています。
店舗いわく、担当者をつけてくれているとの事で、休憩スペースも一見誰も利用していない様に見えて出入りは結構あるようでした。
見えない場所だから売れないというのは間違いですね。見えない事を考慮して補助をしてくれる担当者をつけて頂きました。
これも、実際にお金が入ってくるという事がなければここまでは動いてくれなかったでしょう。
週によって浮き沈みはあるので、杯数も多少前後します。今後は杯数を安定させるために継続してくことが大事になります。
店舗様が設置前・設置直後に考えていただく事
ワゴンのスタッフでは出勤できない日もありますが、マシンはいつでも稼働します。店舗の悩みは一つ減りますね。そういう意味では継続しやすいのではないでしょうか。メンテナンス等々はおおむね弊社が行いますので、そこの心配もありません。
しかし、コーヒーワゴンの様に移動はできません。セルフで抽出する事はできますが、セルフではそれなりに目につく所ではないと売れないのが現実です。
そこで店舗に考えて頂くことは、設置後どうやって販売していくのかなどの運用方法です。
もちろん、こちらも今までの事例案にそって提案はしていますが、やはり普段からおられる店舗の方がよくわかってらっしゃると思います。
誘導型にする場合は、
- 設置場所
- どう誘導していくか
- 誘導用にPOPを用意するか
売り込み型にする場合は、
- 最初にコーヒーを持っていく流れ
- スタッフの配置
- 声掛けの仕方
- アプローチ
など
弊社としては杯数が上がりやすい売り込み型の運用を推奨していますが、人手不足で誘導型しかできない場合もありますので強制は出来ません。
ただ、よく売れている複数の店舗に「なんでそんなに売れているのか?」と聞いた結果
最初のオペレートでどれだけ注げるかがポイント
という事がわかりました。
最初をしっかり実施できている所は結果も早く、その後少し手が空かなく気が緩んだとしてもそれなりに杯数がついてきます。
極端に杯数を伸ばすにはダメ押しみたいな努力が必要ですが、安定した杯数を出すには最初が肝心なのはどこも一緒ですね。
誘導型、売り込み型とあえて分けますが、店舗に合ったスタイルで運用していければどちらでもかまいません。設置する意図をしっかり考えていけるのではあれば、それだけでも置く価値はあると思います。