三宮のビジネス街の真ん中。
巨大なビルが立ち並ぶ街並みの中のビル地下一階、ひっそりと経営する隠れ家のような喫茶店があります。

店内はシックな明るさで落ち着いており、朝は優雅な空気が流れています。
オーナーのママさんがつくるサンドイッチと一緒に新聞を読みながらコーヒーを傾けるビジネスマンや、経営者さんかな？と思しき方の姿も。
ここは、オーナーのママさんがひとりで切り盛りされています。

この喫茶店、弊社の取引先の中でもとびきりのサイフォンコーヒーの名手。
ヨシムラコーヒーのコーヒーを、丁寧に抽出し提供するその味は一級品です。

サイフォンコーヒーも、ドリップコーヒーも、淹れ手によって味が格段に変わります。
安定した味わいを提供し続けるこのママさん、ただものではないのです。

昼になれば店内はランチ終わりのサラリーマンで満たされていきます。大量のオーダーも、サイフォンを巧みに操りこなしていく姿は熟練の技。
午後の業務についてや、職場の話をリラックスして話されています。
ここはビジネス街の中でも憩いの場として機能しているのだと感じました。

サラリーマンたちの一服が終わると、店にはまた落ち着いた雰囲気が訪れます。
ここから、昨今の「エモさ」を求める人々がレトロさを求めて１６時までふらりと訪れたり、
ショッピング途中のマダムが休憩に使用したり・・・一日を通して
様々な人々がコーヒーを飲み、好きなことを話して去っていく場所。

この場所は、現代人が考える「こんな純喫茶があればいいのに」というイデアなのかもしれない・・・
人々が１杯のコーヒーとともに好きなことを話し、考え、そして休む場所。「カフェ」という場所の本来の形を考えさせられる。
そんな三宮の、磯上通りでひっそりと、それでも力強く営業している喫茶店のお話です。
ぜひお近くに寄られた方は探してみてくださいね。