ブラジルから、良質なコーヒーが入荷しております!

2026.09.09 9:32

ヨシムラコーヒーとブラジルのコーヒー

ヨシムラコーヒーで扱っているコーヒーの中でも、特に大切な産地のひとつが「ブラジル」です。

ブラジルは、言わずと知れた世界最大のコーヒー生産国。現在も世界のコーヒー生産量の約4割を占める年があるほど、世界のコーヒー市場に大きな影響を持つ産地です。

2025/26年度の予測では、ブラジルのコーヒー生産量は6,500万袋(1袋60kg)。そのうちアラビカ種は4,090万袋で、全体の約63%を占めています。アラビカ種は、香りや味わいの豊かさからスペシャルティコーヒーでも広く使われている品種です。

では、なぜブラジルのコーヒーはこれほど世界中で飲まれているのでしょうか。

「ブラジル サントスNo.2」は、2番目という意味ではない

ヨシムラコーヒーで長く扱っているブラジルの代表的な銘柄が、「ブラジル サントスNo.2」です。

「No.2」と聞くと、「2番目に品質が良いのでは?」と思われるかもしれません。

ところが、実はその逆。

「サントスNo.2」は、ブラジル産コーヒーの中でも最高級クラスに位置づけられる等級です。

ブラジル産コーヒーの等級には、欠点豆の数などを基準とした格付けがあります。コーヒーの生豆は、どれほど品質の高いものでも完全に欠点豆ゼロというわけにはいきません。

そこで「欠点豆が一つもない」という意味になるNo.1は設定されず、現実的に最高位となるものを「No.2」としています。

つまり、「No.2=2番目」ではなく、サントスの規格ではNo.2が最高位ということです。

サントスとは、ブラジル・サンパウロ州にある港町の名前。ここから世界各地へコーヒーが輸出されてきたことから、日本でも「ブラジル サントス」という名前が広く知られるようになりました。

サントスNo.2は、酸味と苦味のバランスが良く、ほどよいコクを持つ、いわば「コーヒーらしいコーヒー」ともいえる味わいが魅力です。

ブラジルコーヒーの魅力は「香ばしさ」と「飲みやすさ」

ブラジルのコーヒーを飲んだときに感じやすいのが、ナッツやカカオを思わせる香ばしい風味。

酸味が強く前面に出るタイプというよりも、ほどよいコクと香ばしさがあり、後味まできれいにまとまるコーヒーが多いのが特徴です。

そのため、産地ごとの個性的な香味を楽しむコーヒーだけでなく、毎日の一杯としても非常に使いやすい。

ブラックで飲むのはもちろん、食事やお菓子との相性も良く、ブレンドのベースとしても重要な役割を果たします。

ヨシムラコーヒーにとっても、ブラジルは「ブラジル単体で楽しむ豆」であると同時に、コーヒー全体の味を組み立てるうえで欠かせない産地なのです。

そして、ブラジルと神戸には深い縁があります

ここから少し、コーヒーの味とは別の話になります。

実は、ブラジルと神戸には長い歴史的なつながりがあります。

1908年4月28日、日本からブラジルへ向かう最初の契約移民船「笠戸丸」が神戸港を出港しました。

乗船したのは781名の契約移民。笠戸丸は長い航海を経て、同年6月18日にブラジルのサントス港へ到着しています。

そして、到着した移民たちの多くは、サンパウロ州のコーヒー農園などへ送り込まれました。

当時のブラジルではコーヒー産業が大きく発展しており、コーヒーは国の経済を支える重要な輸出産業でした。

日本からブラジルへ渡った人々も、農業やコーヒー産業に携わりながら、現地で生活の基盤を築いていきます。

もちろん、ブラジルへ渡った日本人のすべてがコーヒー農園で働いたわけではありません。しかし、日本人移住者とブラジルの農業、そしてコーヒー産業には深いつながりがありました。

そして、その最初の大きな出発点のひとつが、ここ神戸だったのです。

神戸は昔から海外との交流が盛んな港町でした。海外からさまざまな文化や食が入ってきた一方で、神戸からも多くの人々が海外へ渡っていきました。

現在、神戸市中央区にある「海外移住と文化の交流センター」では、こうした日本人の海外移住の歴史を知ることができます。

コーヒーを飲むとき、その一杯がどこから来たのかをたどっていくと、神戸とブラジルを結ぶ長い歴史にも行き着きます。

ヨシムラコーヒーがおすすめする、今のブラジル

そんなブラジルから、現在ヨシムラコーヒーがおすすめしているのが、

「ブラジル ドルチェ チョコラーダ ナチュラル No.2」

です。

毎年ご好評いただいているブラジルのコーヒーで、特にチョコレートやナッツを思わせる風味を楽しんでいただける一品です。

項目 内容
精製 ナチュラル
標高 700~1,100m
品種 カトゥアイ・ムンドノーボ
特徴 ダークチョコレートのような風味、ナッツの香ばしさ

このコーヒーの面白いところは、特定の農園や産地だけを指定して作っているわけではないということ。

「ブラジルらしいナッツの香ばしさ」と「後味に感じるダークチョコレート感」をより強く引き出すため、南ミナス、セラード、モジアナなどで栽培された数多くのロットを現地の鑑定士が評価し、その中から目的に合うコーヒーを厳選してブレンドしています。

産地名だけではなく、「どんな味のブラジルを作りたいか」から逆算して組み立てているコーヒーです。

さらに、使用するコーヒーは完熟したチェリーだけを収穫したものではなく、少し乾燥が進んだ状態のものを使用しています。

ブラジルでは大規模農園が多く、ハーベスターと呼ばれる収穫機を使うことがあります。ある程度乾燥した状態のチェリーは収穫作業にも適しており、こうしたブラジルならではの栽培・収穫環境も、コーヒーの味づくりにつながっています。

 

ブラジルのコーヒーは、毎年の収穫時期や天候によって味わいが変わります。

だからこそ、私たちもその年に届くコーヒーを確認しながら、その時期、そのロットならではの魅力を大切にしています。

ブラジルのコーヒーが日本に届くまでには、農園でコーヒーを育てる人、現地で品質を見極める人、輸送する人、そして日本で焙煎する人。

数え切れないほどの人の仕事があります。

そして、その長い道のりの先にあるのが、私たちが毎日飲んでいる一杯のコーヒーです。

神戸港からブラジルへ渡った人々の歴史を思いながら、地球の裏側から届いたブラジルのコーヒーを味わってみる。

そう考えると、いつもの一杯も少し違って感じられるかもしれません。

ナッツのような香ばしさと、ダークチョコレートを思わせる余韻。

今のヨシムラコーヒーがおすすめする「ブラジル ドルチェ チョコラーダ」。

ぜひ一度、ブラジルのコーヒーが持つ「王道の美味しさ」をお楽しみください。

(今期限定商品のため、売り切れ次第新たに別品種のブラジルを仕入れる予定です。お早めに!)